麻:一本のり

 

急きょ麻を織る事になる。経に白いラミーと亜麻色のままのリネンを半々で使う。特にリネンの毛羽立ちははげしくて、四苦八苦は確実だ。こんにゃく糊を薄めて(この前別件で作っていた)経に一本のりを付ける事にする。身の回りに有る物を使ってのり付け道具を用意。織り用の陶器の重りのリングが有れば簡単なので今度ぜひ手に入れておこう。前回はトンボ玉3個を使ったかな、今回は極小の四角い植木鉢を使ってみた。だんだん糊が少なくなったところで、手ぬぐいを巻いて糸が漬かるようにしている。割り箸の間から糸が出て来るところで左手の指先で糊をしごき落としつつ糸を前後に振り右手でそれを巻き取る。が、この体勢で十綛はちょっと辛くて一綛ごとに休憩が入るためよけいに時間がかかる。写真は五光から直接かせ上げに取っているがこれは抵抗が有りすぎるので、小枠かコーンの糸を糸ガイドを通してとる方がするすると良い感じで巻き取ることができる。本来はかせ上げのまま乾かすのだろうが枠が一個しかないので外して竿に掛けて重しをして乾かす。麻もこんにゃく糊もすぐ乾くし乾くとさらさらとして滑りがとても良い。