樟木染木綿:経糸の絣括り

絣糸 

整経を一尋(私の整経台では約178cmほど)長く取りすぎて不足していた経糸を紡ぎ終えた。千切に巻く時、数本ずつあいだに入れ込んで行く。整経するあいだも白のままにするか絣を入れるか悩んでいたが、どうせならとちいさな絣を入れてみる事にする。不思議にも、失敗して結局最初の計画に戻っている。手紡ぎで整経後絣くくりをするのは初めての事。後で染める為、紡いで撚り止めをしただけの糸を整経台にかけるのはこれで2度目だ。

前回は引き揃えて手延べする途中で切れて往生した。結局絣括りを断念して先に染めた。後戻りするのは10倍難しかった。先に染めれば糊もついているからやや甘めに紡いでも切れる心配は無いけれど、後染めの場合皆どうして居るんだろう。。。ふのりで薄くのり付けをしても良いかもしれない。紺屋さんなどは、括り糸を藍染めする前にふのりを使うときいた。ふのりが、括った所に藍が入り込むのを防いでくれるらしい。では、地糸についた糊で染まりにくくはならないのかと言うところは聞き逃したのだが。。手間だが、薄くのり付けをして作業しやすくしておいて、整経・括り後糊を落として染めると言う方法も有り。が、そんな話は聞いた事が無いので、やはり要らぬ手間かもしれない。。。今回は撚りに工夫をしたから、何もなしでやってみた。2~3回切れたが、結びつないでなんとか括りまでたどり着いたので、慎重に染めに取りかかろう。

しかし。。。まだ、色が決まっていない。一枚の布に同じ染材(くすのき)を使いたいという妙な律儀さと、ちがう染材で自由な色の組み合わせをしたいと言う欲望とがまだ頭の中でぐるぐるまわっている。そういえば最近、、いや、この5年ほど、さっさと決断出来ない事が多い気がする。