ミニディサービスの会場ユートピアはまさかでの6回目の講習日の今日は,いつもより少し遅れて行くと、もう糸車も綿くり機も、織り機も、動いていた。ヘルパーのお二人ももう慣れたもので、綿の説明も道具の説明も言う事無し。
毎回、織りに関する情報を、懐かしい思い出話とともに聞かせて頂いている。前回は久斗山と,境と云う地域の方々で、織り機の前で「山着と裂き織りの帯」の話題になった。実は近所のおばさんから、この山着と裂き織りの帯,頂いていたのでどんなものか知っていた。私がそれを言うと、もう捨てようかと思っていたけどもらってくれるかとおっしゃる。ありがたい話しだ。
今日は諸寄の方々。ひょんなことで最近気になっていた事柄に付いてまた良い話しを聞けた。有るおばあさんは昔より掛けに糸車を使っていたそうで、道具に向うかたちも決まっている。違うのは糸を引き出す事だけでよりをかけ巻き取る事は小さい頃から親に教わっていたそうだ。絹も、麻も、綿も触った事が有るらしい。聞くと、親ね(おやね、親の家実家の事)は竹田(新温泉町竹田)の泰雲寺の側。
温泉町泰雲寺のしだれ桜は、樹齢250年を超えると言われており、兵庫県の天然記念物にも指定されています。しだれ桜の高さは15m、目通幹廻り5.25mあり西日本で最大の大きさを誇り、全国でも6番目の大きさです。泰雲寺のシダレ桜の例年の見頃は4月上旬頃です。この時期、地元では麻の種子をまくことから、別名「おまき桜」とも呼ばれています。
(http://kobe-mari.maxs.jp/onsen_town/taiunji.htm リンク切)
おばあさんの親ねは、泰雲寺のしも(下)に有って、お寺の上の方に畑が有り其処で「苧」を育てていたそうだ。大麻の事である。土地のお年寄りにお話を伺いに行こうかと考えていたところだったから、念じていると近づくもんだとえらく感動した。
今日はまたもう一つの「苧(麻)蒔き桜」を見つけた。竹野町椒(はじかみ)の「おまき桜」(麻蒔桜)のこと。
丹後の絹から、出雲の木綿絣を繋ぐ山陰海岸の土地に昔どんな織物が存在していたのか、そんな事を知らず知らずに私は探していた。いつかちゃんと地図を作ろうと思う。
後日ここで織った布をテーブルセンターに仕立てた。いい感じ。
⚫︎ がたがた・でこぼこにも味わいが有る