手作業で取り出す孟宗竹の繊維

手間はかかるが、有り余る素材。

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竹を細く割って、200Lの円筒型容器にぎゅうぎゅうつめて水を入れて5ヶ月、あ,未だ5ヶ月か。。ちょっと早かったかな。日中日の当たる場所だったからよく発酵して居る様な気がするので試しにどんなぐあいか見てみる事にした。

とにかく臭い。臭いものには慣れている私でも、かなり臭い。が、ぐっとこらえて2本ほど取り出してみる。川でしばしさらして匂いが収まった(全然収まってない)頃に指でしごいて見ると、ちょっと硬いが繊維が竹の内側からぞよぞよとはがれてきた。切り口もこんな感じで、節で切れる事無く長いままバラバラになっている。

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それにしても硬いので解舒(この場合も、かいじょと言って良いのかな?)繊維離れが良く無いとせっかくの糸が切れてしまう。大麻と同じように、木灰、糠、の行程を試してみる。

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灰汁で煮て、糠でも煮て、そして、水にさらしている(まだ臭い) えのき茸のよう。。

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記憶をたどると、黄色いもみじいちごの、ぐいぐいのびる若い枝の皮を剥いて、木灰で煮たらぱらぱらと、こんな風に細いヒゴ状の繊維になった事を思い出した。くわ科だったかな。桑の若い枝なんかもこんな風になるかも。

せめて半年以上は置いた方が良いのかな。此処までの行程は竹紙作りと同じだろう。ただし、紙は繊維質が餅のように潰れる必要が有るが、糸にするには紙のように繊維が切れたり潰れてしまってはダメなので、何度か様子を見て発酵ぐあいをたしかめること。

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