今ある原発を消せる訳でもない。
漏れ出てしまった放射能を無かったことにも出来ない。
その為に覆い被さるように人々の上に起こる苦難は
すぐには取り去ることは出来ない。
物理的な困難はその何倍ものも時間やエネルギーを必要とするだろうが
苦しみを背負った人自身が前向きに生きる気持ちが持てたなら
驚く様な早さで復興は進むと思う。
実際私たちは何度もその事実を見てきたはずだ。
それに必要なことは、原発から脱却することを国が決めることと
既に世界にあるものを永きにわたり安全に保存する為
その技術の進歩と公平な立場で進むべき道を検証する為にも
小出裕章氏のような研究者が相応な地位につくことと
あとを引き継いでゆく若い研究者や、保全の為の技術者が
たくさん育って行く様な、誇りを持って携われる様な
環境と研究機関、教育機関を設立してほしい。
それにはまず危険を認めることだ。
今の技術では人々を完全に守れないと認めることだ。
過ちを認めることだ。
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