4日の事、不安定な冬の空模様の合間にさっと太陽がのぞいた。
ちょっと買い物に出た帰り道、遠回りして道草をする。
城山から諸寄を見渡す。海が輝いている。
あんまりきれいなので、和尚に電話をかける。
「城山に居るんだ。すっごいきれいだよ」「こっちは土砂降りだ」
向こうの山を越えた辺りに居るらしい。
今日も鉄くずと油ににまみれているんだろう。
カメラを持ってくれば良かった。仕方ない、、携帯を構える。
今日は(5日)アートビートでロボットを見ていた。
高橋智隆というひと。設計図は無くデザイン画から作り始める。
「そうそう、それはさ、作るのも自分だから出来る事でね、
自分の手で作らない者には出来ない事なのだよ。」と,
誰に聞かせるでも無くつぶやく。
アートビートの2部、東京芸大の学長のつまらないコメント。
見なければ良かった。この人もゲイジュツカなのか?
ところで、奈良美智 の女の子はどうみても草間弥生にしかみえない。
さて、今や人間はロボットを通して
より人間らしさを感じようとする。
ついったーで絆を確かめる。
わざわざ、そんな遠回りをしなくても
ほんのすぐそこに、あることばかりなのに。
改築がなかなか終わらない。
でもおかげで銀杏洗いがはかどっている。
大工さんがせっせと働いているそばで、私も銀杏を洗う。
義父の付き添い疲れでここのところすっかり足腰が弱った義母が
銀杏を洗うと言う。無理の無い程度にね、と言って一袋持って降りる。
今年はたくさん有るけど、毎日頑張って洗うからと言うと、
「あんたは、かぶれんたちでよかった」と言う。
その一言だけで十分だと思った。
黙々と仕事をする職人の姿は
畳職人のおじいさんの記憶。
おじいさんが2階から重い鉄の金具の付いた縄を下ろす。
金具を大きな藁の束に引っかけて途中まで持ち上げる
それが小学校に行く前の私の仕事。
腕が異様に太くなったのはきっとそのせいだ。
大工さんがしまい支度をする頃
ちょうど10Lほどの銀杏を洗い終える。
「おつかれさまでした、ありがとうございました」
5時なのに,もう道が見えないほど暗い