暗いけどぎんなん拾う


まだ四時半なのだけど、なんて暗いんだ。
今日は少し生暖かい風が吹いている。
ケヤキの葉ももうじきどっさり落ちるだろう。

 
木の葉の間に落ちたぎんなんを拾うのは骨が折れる。
早朝から雨が降り木の葉を重たくしてしまったから、
乾く頃に、強い風が吹いてくれるのを待つ。
でもでも。まだまだ序の口。
腰を屈めて木の葉をカサカサさせていたら
スイスの冬のにおいがした。

んんん。。まずい。気持ちがわさわさして来た。