ひさしぶりにガラ紡機の調整を始めた。
以前に比べてすごく調子良く糸が紡げるようになった。試しに筒6本に綿を詰めて、同時に動かそうとしたのだけど、巻き取りの木の駒が一個入らない。どうやら湿気で膨らんでしまったらしい。とりあえず5本で動かす。滑らかに動くようになると、糸は筒の真ん中で回り、中の綿も筒の中になじんでくる。金具の先に付けた錘と筒の重さで微妙なバランスを取って動かし始める。
- 引っ張り上げられる糸に撚りが掛かることで糸に張力が掛かり
- 金具の先の錘が下がって反対に徐々に筒が持ち上げられる
- 筒がプーリーから離れて回転が止まり
- しばらく筒ごとぶら下がったまま、
- その間も掛かりすぎた撚りを解消するように糸は引き出され
- ゆっくりと自分の重みで落ちてまた回り始める。
あまり早く回しすぎると空回りするので、ハンドルは一秒間に一回転くらいがいいらしい。
筒があっちこっち上がったり下がったり、錘も同じようにかちゃかちゃ上がったり下がったり、なかなか愛くるしい動きをする。動きを見ながらの手回し作業は結構楽しくて苦にはならないのだけど、一時間も回していられないほど音がすごい。耳栓をしても聞こえそうなほどで、何とかならないかと電話をする。が、電話を切ってから気がついた。プーリーに一度も油を注していなかったのだ。案の定、注油後は不快音はすっかり無くなった。
データー
- 筒回し・大プーリー(回転数が少ない)
- コマ回し・大プーリー(ゆっくり巻き取る)
- 275mで40g=6.8/g
- 英式番手 4番手くらい?
- かろうじて綛上げ出来る撚り強度
- 筒が空になる時間は繰り出される糸の太さで変わる
- なので手回しで一日に紡げる量はまだ不明
- 糸車を扱える人に取っては、微妙な早さ。
- だが、だれでも糸が作れるというところが売り。
課題
- 今回より撚りを強くして細く出来るか
- 太い細いの紡ぎ分けは出来るか
- 電動に出来るか