倉吉の骨董屋さんに8本の踏み木を付けられる機が有る事を聞きつける。直ぐにでも見に行きたかったがあいにくこの日は法事が入っていて夕方しか出かけられない。近くに住む友人に無理を言って見に行ってもらう。じきに電話が入り小振りだけど結構しっかりした作りだとの事で、直ぐに返事をして夕方、和尚に車を出してもらい引き取りに行く。この車がマイクロバスを改造した車で、天井が高くて、絣の機なら2機はつめそうだった。機を積み急ぎ帰る。機と一緒に諸々の小物も持ち帰った。古い箪笥の引き出しがさっと入れられた道具の中に、一枚の写真を見つけた。大正何年。。。セピア色の写真の男性は、この機を織っていた人のご主人か、それとも息子なのか。きれいに装丁された記念写真にこの機がたどって来た歴史を想う。お家の方にお返し出来れば良いのかもしれないし、そんな事は余計な事かもしれないし。。とりあえず機の道具と一緒に持っておこうかと想う。
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