上品な小豆色を染める冬青の木を植えた。同時に購入した豆柿と、実のなる一重のクチナシと。実生の枇杷も。どれも楚々とした奥ゆかしい感じのする植物なので山の風景ともなじんでくれると思う。刈りがたいほど、様々な小さな植物がびっしりと生えている裏山の斜面を刈り込むのは少々気が進まなくも有ったが、これから咲くアザミと、ホトトギスの株をよけつつ草払いをして小道を造り上りの一区切りごとに枇杷、豆柿、と植えて、突き当たりのやわらかい木漏れ日の場所にまだまだ小さいくて頼りなげな冬青の苗を植えた。
紡ぎ染め織る生活&猫