6日に梅田に行ってきました。
着いたのが展示会終了5分前と云うぎりぎりの時間に駆け込んで、全く申し訳なかったです。駅到着が5時49分。しかも久々の大阪で、JRから阪急への道が解らなくなってしまいどうも遠回り(どうやったら遠回り出来る?と言われそうな距離なのですが)したようです。それでも行かねばきっと後悔すると思ったのですが、やはり生で見れて良かった。主催者のかた、春さんにはどうも失礼致しました。
JRの前のセルフの珈琲屋の2階でぼーっとしておりました。会社帰りの時間帯で人、人、人の山。まあたまにはこういうところに出て来なくっちゃね。とつくづく。前の日から飲んでいる歯の痛み止めも絶好調でさらに頭がぼーっとして来たので京都には行かず、少しデパートを探検して電車に乗り込みます。久しぶりの列車での移動は、なかなか読めない本を読むいい時間で、今回は 尾崎翠集成〈上〉を持っていました。鳥取から浜坂行きの最終に乗り込むと、無人駅も通る各駅停車。やはり列車のたびは良いものです。
正直言うと、春さんのーかぜのおとづれーは、百貨店の一角では少々手狭のような気がしていました。どんな小さな絵も、その周りを漂う空気までもが絵の一部だと思うから。ざわめく駅の構内や、プラットホームや、大きな珈琲屋やの壁や、そんな場所に、「まれびと」や「ふゆのたび」「さいわいびと」を見る事が出来たら、どんなにか行き交う人々の心を和ませる事か。会社帰りの雑踏の中、足早に歩く人々の中で、ふと立ち止り絵を見つめる人の姿を、重なり合い、塊になった人々の声の音を聞きながら、思い描いておりました。