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代車はミニクーパー


ひと月ほど前にフロント部分を損傷した愛車ディンゴの修理の段取りがようやく付いた。実家に帰ると、傷を見るたびに父母が気に病むので早く直して欲しかったけどあいにく代車が見つからない。傷の部分を触るとぽろぽろと塗料が剥がれ落ちるので、何となく洗車もなおざりにしていたら、苔むす参道脇に野ざらしにしているうちにボディーにはうっすら苔のようなものが生えていた。慌てて拭き取る。昨日やっと持って来てくれた代車は、16年前のローバーミニ。本物の金属のドアをがちゃりと開けるとずっしり重い。何ともよき感触だった。ウインカーはぜんまい時計の様に、かちゃかちゃと力強い音を立てた。

しかし、喜んでばかりも居られない。重ステ(ステアリング)。オートマだがギアのPが無い。ウインカーとワイパーの位置は逆。ブレーキとアクセルの間隔が狭い(デッカい人はつい一緒に踏んでしまうらしい)おまけに車体低くて要注意。参道の段差がギリギリこすりそうだ。

故障車と代車、二台で連なり知り合いの板金屋さんへ向かう。帰りは横に乗ってもらい練習しながらお家に帰る。