村はずれの道ばたに山苧を刈りに行く。帰りに山師のおじさんに、まだ早いと言われる。ではいつかと聞くと、「9月頃オノミを採る頃だ」とのこと。苧の実=大麻の実のこと。これで4人め。
分析
主に戦時中の物資の少ない頃、刈り取り集められたものと思う。しっかり強い繊維になるのは9月なのだろうか、その頃は皮を剥ぐのは梅雨の今のようには容易には剥がせない。からむしは、苧殻蒸しと言う意味らしいので苧麻も蒸したものと思うから、もともと9月に採取して蒸して皮を剥いだのかも。沖縄などでは年に4度採取する、最も薄く細い糸を採るのは春一番のものだけだとか。採取の時期で、糸の質も変わり、伴い始末の方法もかえれば良いのだろう。
で、今日の分はどうしよう。